【してはいけない例】
災害や事故が起きたとき、公務員の指示に従わない行為の具体例としては、以下のようなものがあります。
・火事の現場で消防士が「立ち退いてください」と言っているのに、それを無視して見物してはいけない。
・交通事故が起きて、警察が「この道は通れません」と指示しているのに、その場所を通ろうとしてはいけない。
・地震で建物が倒壊している場所に、救助活動を妨げるように立ち入ってはいけない。
・犯罪現場で警察が「立ち入り禁止」のテープを張っている犯罪現場に、許可なく立ち入ってはいけない。
・風水害時、避難指示が出ているにも関わらず、自宅を離れない、または避難所から自宅に戻ろうとしてはいけない。
・医療現場において救急隊員が「ここから離れてください」と指示しているにも関わらず、救急車の周りをうろついてはいけない。
軽犯罪法第1条第1項第8号
風水害、地震、火事、交通事故、犯罪の発生その他の変事に際し、正当な理由がなく、現場に出入するについて公務員若しくはこれを援助する者の指示に従うことを拒み、又は公務員から援助を求められたのにかかわらずこれに応じなかつた者
【なぜいけないのか】
このような行為はいけない理由は、災害や事故の現場では、救助活動や安全確保が最優先されるからです。
公務員の指示に従わないことで、救助活動が遅れたり、さらに危険な状況を作り出したりする可能性があります。
また、自分自身が危険にさらされることもあります。
【補足】
「その他の事象」とは、火山の噴火、雷による被害、ガスの爆発などが含まれます。
また、「公務員を支援する人々」は、公務員の指示を伝え、人々を避難させる役割を果たす一般市民を指すと言えます。