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【裁判官の名言・迷言】できれば節酒でなくて断酒を!

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ここはあなたが裁かれる場だ。
口では反省していると言うが、
本当に反省する態度が見られない。
次回公判までに反省文を提出しなさい。

建造物損壊の罪に問われた男の初公判。二日酔い状態で出廷してきた被告人に対し、見かねた裁判官が一括して。

青森地裁 渡邉英敬裁判官
当時46歳 2006.7.11[質問]

長嶺輝輝、「裁判官の爆笑お言葉集」、幻冬舎新書、2007年、10刷、P98

【私の感想・意見】

❶この発言に対してどう判断するか

この発言は、被告人に対する厳しい叱責と教育的な指導を兼ねたものと言えます。

裁判官は,被告人が自分の行為の重大さや社会的な影響を理解していないことに対して、強い不快感や不信感を抱いていると推測できます。

そのため、被告人に反省文を提出させることで、自分の罪を深く反省させ、再犯を防ぐことを期待していると考えられます。

❷発言の意図

この発言の意図は、被告人に対する懲戒と更生の促進ではないでしょうか。

裁判官は、被告人が裁判所に対して軽視や無礼な態度をとっていることに対して、裁判所の権威と尊厳を示すとともに、被告人に対して自分の立場と責任を自覚させることを目的としています。

また,被告人に反省文を書かせることで、被告人の心に働きかけ、自分の行為の過ちや改善すべき点を自ら認めさせ、社会復帰に向けた一歩とすることを意図していると思います。

❸裁判官に対する批判や評価

この発言に対する批判や評価は、人によって異なるかもしれませんが、以下のようなものが考えられます。

【批判 】

・この発言は、被告人の人権や尊厳を無視したものであり、裁判官の権力の乱用である。

・この発言は、被告人に対する偏見や感情的な反応であり、裁判官の公平さや冷静さを欠いている。

・この発言は、被告人に対する教育的な効果がなく、むしろ反発や反感を招くだけである。

【評価 】

・この発言は、被告人に対する適切な指導や教育であり、裁判官の責任感や正義感を示している。

・この発言は、被告人に対する厳しさと優しさのバランスがとれており、裁判官の人間性や魅力を感じる。

・この発言は、被告人に対する有効な刺激や動機づけであり、裁判官の創意工夫や熱意を評価する。

以上のように、裁判官の発言に対する評価は、個々の視点や価値観により大きく異なることがあります。

それぞれの意見を尊重し、多角的な視点から考えることが重要だと思います。