分かりやすい身近な法律の話

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「日本一」「日本初」「最安値」などの誇大広告は法的に問題ないのか?

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あなたは、毎日、たくさんの広告を見ていると思います。

その中には、「日本一」「日本初」「最安値」「トップクラス」などと書かれているものがあるかもしれませんね。

これらの言葉は、商品やサービスがすごくいいと伝えるための表現です。

でも、これらの言葉は、時々、人を偽る可能性もあるんです。

だから、「景品表示法」という法律があります。

この法律は、これらの表現を厳しくチェックしています。

この記事では、広告で使われる「最上級表現」がどのように法律で管理されているか、そして、それがどんなリスクを持っているかについて説明します。

【もくじ】
1)景品表示法とは何か?
2)最上級表現が禁止される場合とは?
3)最上級表現を使うときの注意点とは?
4)消費者としての正しい対応とは?

1)景品表示法とは何か?

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景品表示法」とは、広告でよく見る「最高だよ!」とか「一番いいよ!」という言葉をチェックするためのルールが書かれた法律です。

この法律があるおかげで、商品やサービスの誤った広告過大なプレゼントを防ぐことができます。

さらに、「景品表示法」は、商品やサービスの品質や内容、価格などウソをついて紹介することを禁止しています。

これは、つまり、商品の情報を偽ることはダメだということです。

そして、過大なプレゼント(これを「景品」と言います)の提供を制限することで、私たち消費者の利益を守っています。

例えば、「景品表示法」では、商品やサービスのウソの広告や、過大なプレゼントを防いでいます。

これがあるおかげで、私たちは広告やプレゼントにだまされずに、安心して商品を選ぶことができるのです。

このルールにより、どの会社も不正な方法で勝つことはできません。

それぞれの会社は、自分の商品の良さを正直に伝え、消費者がその中から最善の選択をすることになります。

これが「景品表示法」の大切な役割といえます。

不当景品類及び不当表示防止法 | e-Gov法令検索

2)最上級表現が禁止される場合とは?

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次に、「最上級表現がダメな場合」についてみていきましょう。

景品表示法」では、❶「誤表示」または❷「偽装」という二つの場合に、最上級表現が禁止されています。

❶「誤表示(優良誤認表示)」とは、商品やサービスの内容を、実際よりもすごく良いとか、他の商品よりもすごく良いと見せることです。

これは、人々を不適切に引き寄せ、自分で考えて選ぶことを邪魔する行動につながりますよね。

例えば、「日本一の品質」「日本初の技術」「トップクラスの性能」などの表現がこれに当たるかもしれません。

一方、❷「偽装(有利誤認表示)」とは、商品やサービスの価格や取引条件を、実際よりもお得だとか、他の商品よりもお得だと見せることです。

これも、人々を不適切に引き寄せ、自分で考えて選ぶことを邪魔する行動ですよね。

例えば、「最安値保証」「半額以下」「今だけ特別価格」などの表現がこれに当たるかもしれません。

このような表現は、結構使われていますよね。

でも、「景品表示法」があるからこそ、私たちは安心して商品を選ぶことができます。

景品表示法」があるから、商品の情報が正確に表示され、不公平な競争を防ぐことができます。

だから、私たちは安心して商品を選ぶことができるんです。

不当景品類及び不当表示防止法 | e-Gov法令検索

3)最上級表現を使うときの注意点とは?

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「最上級表現」を使うときには、注意しなければならないことがいくつかあります。

景品表示法」では、「最上級表現」を使うときは、その表現が本当に正しいことを示す証拠や情報の出どころを必ず示さなければならないと決めています。

たとえば、「日本一の品質」という言葉を使うときは、その品質がどうやって評価されたのか、どんなデータや資料に基づいているのかをはっきりと示さなければなりません。

また、「最上級表現」は、事実と違うものや、事実とは違う印象を与えるものは絶対に使ってはいけません。

たとえば、「日本初の技術」という言葉を使うときは、その技術が本当に日本で初めて開発されたものであることを確認しなければなりません。

また、「最安値保証」という言葉を使うときは、その価格が本当に他の商品よりも安いことを確認しなければなりません。

これらの証拠を示すことは、なかなか大変なことですよね。

だからこそ、このような表現を簡単に使わないようにすることが重要です!

4)消費者としての正しい対応とは?

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最後に、商品を選ぶときには、どうすればいいか、考えてみましょう。

広告で「最高だよ!」とか「日本一だよ!」という言葉を見つけたとき、その言葉にすぐに飛びつくのではなく、ちょっと警戒することが大切です。

「ほんとうにそれが最高なの?」、「どうして最高なのか、その理由は何?」、「他の商品と比べてどう違うの?」など、自分で調べたり考えたりすることも大切なことです。

そして、もし「最高」や「日本一」という言葉にだまされたと感じたら、消費者庁国民生活センターなどに相談することもできます。

これが、私たちが商品を選ぶときの正しい対応方法といえます。

消費者庁ウェブサイト

国民生活センター

まとめ

この記事では、広告でよく見る「最高」とか「日本一」という言葉について説明しました。

これを「最上級表現」と言います。

でも、これらの言葉は、時々、人をだます可能性もあるんです。

だから、「最上級表現」を広告で使うときは、そのルールやリスクをしっかり理解して、適切に使うことが大切です。

そして、私たちが商品を選ぶときには、「最上級表現」にだまされないように、ちょっと警戒することが大切です。

「最上級表現」について知って、もっと賢い消費者になれるのではないでしょうか!