警察官は、国や社会のために仕事をする公務員です。
たくさんの権限を持ちますが、警察官にも守らなければならないルールや原則があります。
それが、「警察官のオキテ」と呼ばれるものです。
ちなみにこの言葉、わたしが勝手に作ったモノなのでご了承下さい。
この記事では、警察官のオキテの意味や具体例、そしてそのオキテを破ってしまった警察官の実例を紹介します。
【もくじ】
1)オキテその1:警察官は、警察官は、国民の信頼に応ずべき
2)オキテその2:警察官は、法令を遵守し、権限を乱用してはならない
3)オキテその3:警察官は、人権を尊重し、差別や暴力をしてはならない
4)オキテその4:警察官は、秘密を守り、情報を漏らしてはならない
5)オキテその5:警察官は、自分の身だしなみや言動に気をつけなければならない
1)オキテその1:警察官は、国民の信頼に応ずべき
警察官は、国民の信頼に応える責任があります。
自分の感情や利益に左右されず、誠実で正直に仕事をしなければなりません。
自分の立場や権力を悪用したり、法律を犯したりすることは許されません。
自分も国民も同じ法律の下にあるということを常に意識しなければなりません。
しかし、この基本を忘れてしまう警察官もいます。
例えば、交通違反をしたときに罰金を免れようとしたり、友人や知人の犯罪を見逃したりすることは、信頼に応えることではありません。
このような行為は、警察官の品位や信用を失わせるだけでなく、国民の不信や不満を招きます。
警察官は、警察官のオキテを守ることが大切です。
〜オキテ破りの警察官〜
2022年8月、南砺警察署の2名の警察官が、富山県警の巡査部長が18キロのスピード違反を見逃したとして書類送検されました。
しかし、1キロの速度超過でも違法とされ、さらに速度の記録用紙が破棄されたことから、処分が避けられませんでした。
その結果、被送検の警察官は、「内部処分を受けるだろうと思い、可哀想になった」と述べました。
2)オキテその2:警察官は、法令を遵守し、権限を乱用してはならない
警察官は、法令を遵守し、権限を乱用してはいけません。
法令とは、憲法や法律などのことで、警察官の職務の基準です。
権限とは、警察官が犯罪を防いだり、解決したりするために与えられた権利や義務です。
権限は、国民の自由や権利を制限することになるので、慎重に使わなければなりません。
権限を乱用すると、人権侵害や冤罪などの問題を引き起こし、国民の信頼を失います。
例えば、証拠がないのに人を逮捕したり、自分の私事や恨みで人を嫌がらせしたりすることは、権限の乱用です。
警察官は、自分の権限の範囲と目的を明確にし、必要最小限の行為にとどめることが大切です。
〜オキテ破りの警察官〜
2017年に、警察による取調べが行われました。
この取調べでは、録音録画が行われていない状況で、警察官が取調官として行動しました。
取調官は、自白調書を作成しましたが、その中には取調官の誘導による可能性のある虚偽の自白が含まれていました。
この事実が明らかになった結果、無罪判決が下されました。
3)オキテその3:警察官は、人権を尊重し、差別や暴力をしてはならない
警察官は、人権を尊重し、差別や暴力をしてはいけません。
人権とは、人間として持つ尊厳や自由、平等などのことで、誰にも奪われることのない権利です。
差別とは、人の違いを理由に、不当に扱ったり、区別したりすることで、人権の侵害です。
暴力とは、身体的または精神的な傷害を与える行為で、無用な暴力や過度な力は、人権侵害となります。
例えば、証拠がないのに人を逮捕したり、自分の私事や恨みで人を嫌がらせしたりすることは、差別や暴力です。
警察官は、人権を守ることも仕事の一つであり、差別や暴力に対しても立ち向かわなければなりません。
〜オキテ破りの警察官〜
2020年5月、日本の渋谷区で、在日クルド人男性が警察官に押さえつけられる様子が動画に撮影され、後日、渋谷警察署前で警察官の行動に根拠がないとしてデモが行われました。
4)オキテその4:警察官は、秘密を守り、情報を漏らしてはならない
警察官は、秘密を守り、情報を漏らしてはいけません。
秘密とは、警察官が職務上知り得た、個人や組織のプライバシーや安全に関わることです。
秘密を守ることは、人権や法的手続きを保護し、捜査の効果や信頼を高めることができます。
情報を漏らすと、被疑者や被害者の名誉や権利を傷つけたり、捜査を妨害したりすることになります。
例えば、警察官が容疑者の名前や顔写真をマスコミやSNSに流したり、捜査の内部情報を犯罪者や関係者に教えたりしたりすることは、情報の漏洩です。
警察官は、秘密を守ることが義務であり、法律で定められています。
秘密を漏らしたり、悪用したりすると、刑事罰や懲戒処分を受けることになります。
警察官は、秘密を必要な範囲内で適切に管理することが大切です。
〜オキテ破りの警察官〜
2021年3月29日、兵庫県警・灘警察署の男性警部(59歳)が、高校時代の同級生だった男性に捜査情報を漏らしました。
5)オキテその5:警察官は、自分の身だしなみや言動に気をつけなければならない
警察官は、自分の身だしなみや言動に気をつけなければなりません。
身だしなみとは、服装や髪型などのことで、清潔で整った姿であることが大切です。
言動とは、話し方や態度などのことで、礼儀正しく丁寧にすることが大切です。
警察官は、自分の身だしなみや言動で、自分や警察組織のイメージを作ります。
良いイメージを作ることで、国民の信頼や協力を得ることができます。
例えば、服装が汚れていたり、話し方が暴力的だったりすると、国民は警察官を信用できなくなります。
警察官は、自分の身だしなみや言動に気をつけることが大切です。
〜オキテ破りの警察官〜
2021年10月19日、警察庁出向の男性警視が、女性警視の前でズボンを意図的にずり落ちるようにはいて下着を露出させるなど、複数回にわたって不快感を与える行為をしたという報告がありました。
まとめ
警官のオキテとは:警察官が守らなければならないルールや原則のことです。
法令や人権を尊重し、権限や情報を乱用しないことなども含まれます。
そして、警察官のオキテの意義は、警察官や警察組織の信頼や評価を高めることにあります。
そして、警察官は国民の生命や財産、自由や権利を守ることそして、国や社会のためになることが責務です。
警察官の仕事には魅力があります。
やりがいのある仕事です。
もしよかったらあなたの将来の夢の一つにしてみませんか?
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※ 令和5年度の募集なので参考にして下さい。