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【裁判官の名言・迷言】犬のうんこや産廃物は言い過ぎですよ審判官!

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暴走族は、暴力団の少年部だ。
犬のうんこですら肥料になるのに、君たちは何の役にも立たない産業廃棄物以下じゃないか。

暴走族メンバーだった15歳少年が、他のメンバーからリンチを受けて死亡した事件。非公開の少年審判の中で担当の審判官(裁判官)からそのような趣旨の発言があったと、後に加害少年の両親が地方裁判所で証言した中で。
※本件は少年審判を終えた段階で、少年院送りの保護処分よりも刑事処分の方が相当として、改めて傷害致死容疑で水戸地裁に起訴されていた。

水戸家裁下妻支部 富永良朗裁判官
当時52歳 2003.7.22[その他]

長嶺輝輝、「裁判官の爆笑お言葉集」、幻冬舎新書、2007年、10刷、P52

【わたしの感想・意見】

❶この発言に対してどう判断するか

この発言は、裁判官として不適切であり、暴走族の少年たちに対する人権侵害であると判断します。

裁判官は、法律に基づいて公正に判断する立場であり、被告人や被害者に対して感情的な言葉を投げかけるべきではありません。

また、少年審判は、少年の更生を目的としており、少年の人格や尊厳を否定するような発言は、その目的に反しています。

暴走族の少年たちも、社会の一員であり、人間であり、将来の可能性を持っています。

裁判官は、彼らに対して教育的な指導や助言をするべきであり、侮辱や罵倒をするべきではありません。

❷発言の意図

この発言の意図は、暴走族の少年たちに対して厳しい態度を示し、彼らの行為の重大さや社会的な責任を認識させることだったと考えられます。

裁判官は、暴走族の少年たちが、自分たちの行為がどれほど残酷で非人道的であるか、どれほど社会に迷惑をかけているか、どれほど自分たちの人生を棒に振っているか、を痛感させることを目的として、あえて過激な言葉を使ったのだと思われます。

裁判官は、暴走族の少年たちに対して、自分たちの行為を改めるように促すとともに、自分たちの存在価値を見つめ直すように促すことを意図したのだと思われます。

❸裁判官に対する批判や評価 

この発言に対する批判や評価は、人によって異なると思います。

一方で、この発言は、裁判官としての品位や倫理を欠いており、暴走族の少年たちの人権を軽視しているとして、厳しく非難する人もいるでしょう。

また、この発言は、少年審判の趣旨に反しており、少年の更生にとって有害であるとして、否定する人もいるでしょう。

他方で、この発言は、暴走族の少年たちに対して真摯なメッセージを伝えており、彼らの心に響くかもしれないとして、肯定する人もいるでしょう。

また、この発言は、暴走族の少年たちに対して厳しく叱責しており、彼らの行為を許さない姿勢を示しているとして、評価する人もいるのではないでしょうか。