分かりやすい身近な法律の話

楽しく分かりやすく身近な法律を中心に説明します。

難しそうな「不正アクセス(禁止法)」を分かりやすく説明します

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インターネットはとても便利なものですが、使い方によってはトラブルになることもありますよね。

例えば、他人のパソコンやスマホに勝手に入って、情報を見たり、変更したりすることは、法律(不正アクセス禁止法)で禁止されています。

このような行為を「不正アクセス」と呼びます。

不正アクセスはどんな行為があるのか、どうしてダメなのか、どんな罰則があるのか、わかりやすく説明していきますね。

【もくじ】
1)不正アクセスとは何か
2)不正アクセスの例
3)不正アクセスの危険性
4)不正アクセスの罰則
5)不正アクセスを防ぐには

1)不正アクセスとは何か

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不正アクセスとは、他人のパソコンやスマホなどに、許可なく入って、情報を見たり、変更したり、消したりすることです。

パソコンやスマホには、パスワードや暗号などのセキュリティがかかっているので、普通は入れませんよね。

しかし、不正アクセスをする人は、パスワードを盗んだり、解読したり、破ったりして、セキュリティを無効にして入ります。

これは、例えていえば、鍵のかかった家に、鍵を盗んだり、壊したりして、勝手に入るのと同じです。

不正アクセスは、他人のプライバシーや財産を侵害する行為なので、法律で禁止されています。

不正アクセスはセキュリティを侵犯し、他人のプライバシーや財産に影響を与える違法行為といえます。

セキュリティ対策の重要性が強調される中、法的な制裁が重要になることと思います。

2)不正アクセスの例

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不正アクセスには、さまざまな例があります。

以下に、いくつか紹介します。

□  メールやSNSのアカウントに不正アクセスして、他人のメッセージや写真を見たり、書き込みをしたりすること。

これは、他人の個人情報や交友関係を知ったり、悪口や嘘を書いて、人間関係を壊したりすることになります。 また…

□  オンラインゲームのアカウントに不正アクセスして、他人のキャラクターやアイテムを消したり、盗んだりすること。

これは、他人のゲームの楽しみや成果を奪ったり、自分の利益にしたりすることになりますよね。 更に悪質なものとしては…

□  クレジットカードやネットバンキングのアカウントに不正アクセスして、他人のお金を引き出したり、使ったりすること。

これは、他人の財産を盗んだり、損害を与えたりすることになります。 更に…

□  政府や企業のサイトに不正アクセスして、重要な情報を見たり、変更したり、流出させたりすること。

これは、国家や社会の安全や秩序を乱したり、損なったりすることになりますよね。

不正アクセスは深刻な問題であり、個人のプライバシー侵害から経済的損失、社会的混乱まで様々な被害が生じます。

セキュリティの重要性を理解し、適切な対策が求められなければならないと思います。

3)不正アクセスの危険性

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不正アクセスは、上記のように、個人や団体に多大な被害や迷惑をかけるだけでなく、社会全体にも悪影響を及ぼすことがあります。

例えば、以下のようなことが起こる可能性があります。

□  不正アクセスによって、個人情報が流出したり、改ざんされたりすると、本人の名誉や信用が失われたり、詐欺や犯罪の被害にあったりすることがあります。

□  不正アクセスによって、金融機関や企業のシステムが停止したり、破壊されたりすると、経済活動やサービスが混乱したり、停止したりすることがあります。 更に…

□  不正アクセスによって、公共施設やインフラの制御システムが乗っ取られたり、操作されたりすると、交通や電力などのライフラインが危険にさらされたり、停止したりすることがあります。 その上…

□  不正アクセスによって、政府や軍の機密情報が漏洩したり、改ざんされたりすると、国際関係や安全保障が損なわれたり、危機に陥ったりすることがあります。

これら、不正アクセスの深刻なリスクが浮き彫りにされていますよね。

4)不正アクセスの罰則

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不正アクセスは、法律で禁止されている行為なので、行った人は罰せられます。

不正アクセス禁止法によると、不正アクセスをした人は、以下のような罰則を受けることがあります。

□  不正アクセスをしただけで、3年以下の懲役または100万円以下の罰金

不正アクセス禁止法(罰則)
第11条 第3条(不正アクセス行為の禁止)の規定に違反した者は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。

□  不正アクセスをしたうえに、情報を消したり、変更したりした場合、5年以下の懲役または100万円以下の罰金

□  不正アクセスをした上に、情報を盗んだり、流出させたりした場合、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金

不正アクセス禁止法により、不正アクセスを行った人は、その行為の内容によって異なる罰則を受けることがあります。具体的には、情報を消したり、変更したりした場合は5年以下の懲役または100万円以下の罰金、情報を盗んだり、流出させたりした場合は10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が科されます。

5)不正アクセスを防ぐには

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不正アクセスを防ぐには、自分のパソコンやスマホなどの情報通信機器を守ることが大切です。

あなたも知っているかと思いますが、確認の意味で掲載しますね。

□  パスワードや暗号などのセキュリティをしっかりかけること。

パスワードは、他人に教えないこと。

また、簡単に推測されないように、数字や記号などを組み合わせて、定期的に変更すること。

□  ウイルス対策ソフトやファイアウォールなどのセキュリティソフトをインストールして、常に最新の状態に保つこと。

不審なメールやサイトには、開かないこと。

ダウンロードやインストールは、信頼できるソースから行うこと。

□  パソコンやスマホなどの情報通信機器を、他人に貸したり、置き忘れたりしないこと。

外出時や休憩時などは、ロックや電源を切ること。

また、不要になった情報通信機器は、データを完全に消去すること。

データを消去する前に、バックアップをとっておくこと。

以上の方法を守って、自分の情報通信機器を不正アクセスから守りましょう。

以上はセキュリティに関する重要なポイントで実践的なアドバイスだと思います。

特に、パスワードの強化やセキュリティソフトの利用など、具体的な対策方法が重要といえますよね。

きっと、知っていることですが、していないことで、重大な事態に陥る可能性もあるのであえて書かせて頂きました。

大切なのは、知ってることではなく行うことです。

まとめ

不正アクセスとは、他人のパソコンやスマホなどの情報通信機器に、許可なく入って、情報を見たり、変更したり、消したりすることです。

不正アクセスは、個人や団体に多大な被害や迷惑をかけるだけでなく、社会全体にも悪影響を及ぼすことがあります。

不正アクセスは、法律で禁止されている行為なので、行った人は罰せられます。

不正アクセスを防ぐには、自分のパソコンやスマホなどの情報通信機器を守ることも大切です。

セキュリティソフトを入れたり、パスワードをしっかりかけて、他人に貸したり、置き忘れたりしないようにしましょう。

また、逆に不正アクセスは、絶対にやってはいけないことです!

インターネットを安全に楽しく使うために、不正アクセスには十分注意しましょう。