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刑事裁判の圧力から児童買春・児童ポルノにはしってしまった裁判官

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【事件の概要】

刑事部に配属されたが、気弱な性格でそのプレッシャーやストレス から現実逃避をしてしまい、結果、児童買春・児童ポルノの面白さにはまって事件を起こしてしまった裁判官の話です。

生来気弱な性格で、刑事裁判にプレッシャーを感じていた。ストレスで息苦しく、法廷でも椅子から転げ落ちそうだった。意志の弱さと心の貧しさで現実から逃避をするようになっていった。

児童買春・児童ポルノ処罰法違反の容疑で逮捕勾留中に捜査官からの取り調べに答えた供述調書より。

村木保裕裁判官
当時43歳 2001.1[その他]

引用:長嶺輝輝、「裁判官の爆笑お言葉集」、幻冬舎新書、2007年、10刷、P48

【私の意見】

❶ 調書の発言の評価

この発言は、個人の弱点がプレッシャーの下でどのように影響を受けるかを示しています。

しかし、個人の性格や状況が法的な違反を正当化するものではありません。

裁判官は法を守り、公正を保つ立場にあるため、このような行動は許されるものではなく、重大な責任を伴います。

❷ 発言の意図

この発言は、被告がストレスやプレッシャーが人の判断や行動に与える影響を強調しようとしているようです。

また、適切なサポートや配属があれば、このような事態を防げた可能性を示唆しているかもしれません。

❸ 裁判官に対する批判や評価

裁判官は社会的な信頼と責任を担っており、その行動は厳しく評価されます。

このケースでは、裁判官は個人的な問題を職務に持ち込み、不適切な行動に及んだことで、批判されるべきです。

また、このような行為は法の権威を損ない、公の信頼を失墜させるため、厳しい評価が必要です。

プロフェッショナルとしての自制心と倫理観が求められると思います。