ネットショッピングって便利ですよね?
でも、気をつけなきゃいけないこともありますよね?
それは、偽物のブランド品です。
これはただの模造品(複製品)じゃなくて、法的な問題を引き起こす可能性があるんです。
そこで、この記事では、偽物のブランド品について、その法的な影響とどう対処すべきかについて説明します。
これからご紹介する情報が、あなたが安心してショッピングを楽しむための一助となれば幸いです。
【もくじ】
1)偽物ブランド品とは何か?
2)偽物ブランド品を販売するとどうなるのか?
3)偽物ブランド品を購入してしまった場合の対処法
4)偽物ブランド品を避けるためのヒント(確認)
1)偽物ブランド品とは何か?
「偽物ブランド品」とは見た目は本物そっくりで、価格も本物よりずっと安いのが通常です。
つい手が出てしまうことがあるかもしれませんよね?
でも、これらの商品は、ただの模倣品じゃなくて、法律で禁止されている「違法品」なんです。
例えば、あなたが大好きなブランドのバッグが、通常の半額で売られていたら、それは高確率で偽物です。
こんな商品を買ってしまうと、後で大変なことになる可能性がありますよ。
2)偽物ブランド品を販売するとどうなるのか?
では、偽物ブランド品を販売すると、どうなるでしょうか?
実は、販売者には、大きなリスクが伴います。
具体的には、以下の3つの法律違反が考えられます。
❶ 商標法違反
これは、他人の商標(ブランドのロゴなど)を無断で使用する行為を禁じた法律です。
偽物ブランド品を作るときには、ほぼ必ずこの法律に違反します。
商標法は、企業が自分たちの商品やサービスを他社のものと区別するために使用する特別な記号やデザイン(商標)を保護するための法律です。
この法律は、他人が無断でその商標を使用したり、似たようなマークを使って人々を混乱させることを禁止しています。
これにより、各企業のビジネスのアイデンティティが保護され、他人がそれを不正に利用することが防がれます。
この罪に問われると、最大で10年の懲役や1,000万円の罰金が科せられることもあります。
商標法第78条(侵害の罪)
商標権又は専用使用権を侵害した者(第三十七条又は第六十七条の規定により商標権又は専用使用権を侵害する行為とみなされる行為を行つた者を除く。)は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
❷ 不正競争防止法違反
これは、他人の商品を真似て不正に利益を得る行為を禁じた法律です。
偽物ブランド品を販売すると、この法律に違反する可能性が高いです。
不正競争防止法とは、企業が他社の商品やサービスをまねて不正に利益を得る行為を禁じる法律です。
例えば、あなたが大好きなアーティストのCDを作って販売する人がいたとします。
でも、そのCDは本物のアーティストが歌っているわけではなく、似たような声の人が歌っているだけです。
パッケージも本物そっくりに作られています。
これは不正競争防止法に違反する可能性があります。
なぜなら、それは他人の商品をまねて不正に利益を得る行為だからです。
この法律により、消費者は偽物の商品にだまされることなく、安心して商品を選ぶことができるのです。
この罪に問われると、最大で5年の懲役や500万円の罰金が科せられます。
不正競争防止法2条第1項1〜3号
e-Gov 法令検索
❸ 詐欺罪
これは、他人をだまして財物を手に入れる行為を禁じた法律です。
偽物のブランド品を本物と偽って販売すると、この罪に問われることがあります。
刑法第246条 (詐欺)
人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。
この法律(刑法)は他人をだまして財物を手に入れる行為を禁じる法律です。
例えば、あなたがオンラインで高級時計を買おうとして、出品者が「これは本物のロレックスだよ」と言って販売していたとします。
でも、実際にはその時計は偽物で、出品者はあなたをだましてお金を手に入れたという場合、これは詐欺罪に該当します。
この法律により、消費者は偽の情報にだまされることなく、安心して商品やサービスを選ぶことができます。
これらの罪(❶❷❸)に問われると、逮捕されたり、大金を支払うことになったりします。
3) 偽物ブランド品を購入してしまった場合の対処法
「えっ、これ偽物だったの?」そんな経験、ありませんか?
でも、これからは大丈夫です。
偽物のブランド品を購入してしまった場合でも、対処法はあります。
▶︎ 返品・返金の要求
まずは出品者に連絡して、返品や返金を要求しましょう。
商品が偽物であることを証明するための情報も一緒に送ると良いでしょう。
▶︎ 商品の返送
出品者が返品に応じてくれたら、商品を返送します。
その際、返送の証拠となるレシートなどは必ず保管しましょう。
▶︎ 運営事務局への連絡
出品者が返品に応じない場合や、連絡が取れない場合は、フリマアプリの運営事務局に連絡しましょう。
その際、商品が偽物であることを証明する情報を一緒に送りましょう。
▶︎ 消費生活センターへの相談
それでも解決しない場合は、消費生活センターや警察に相談することも考えられます。
これらの対処法を試すことで、問題を解決することができるかもしれません。
でも、最も確実なのは、偽物を買わないことですよね!
次のセクションでは、偽物を避けるためのヒントをご紹介します。
4)偽物ブランド品を避けるためのヒント(確認)
ここでは、偽物ブランド品を避けるための具体的なヒントをご紹介しますのでご確認下さい。
▶︎ 信頼できる販売元を選ぶ
購入する商品の販売元が信頼できるかどうかを確認しましょう。
評価やレビューをチェックすることも役立ちます。
▶︎ 価格をチェックする
あまりにも安すぎる価格は、商品が偽物である可能性を示しているかもしれません。
▶︎ 商品の詳細を確認する
商品の写真や説明をよく見て、本物と偽物の違いを学びましょう。
これらのヒントを心に留めておけば、偽物ブランド品を避けることができるでしょう。
でも、最も大切なのは、自分自身の判断です!
もし何かがおかしいと感じたら、その商品を買わないことが最善の選択かもしれませんね。
まとめ
偽物ブランド品を購入してしまった場合の対処の他、最後に、偽物ブランド品を避けるためのヒントをご紹介し確認しました。
この記事を読んで、偽物ブランド品についての理解が深まったのではないでしょうか?
そして、これからは偽物ブランド品を購入したときは、冷静に対処できると思います。
これからも、安全で楽しいネットショッピングができるよう、この記事の内容を思い出してみてください。