
あなたは20歳未満の者にお酒を提供したことがありますか?
もし、あるとすれば、それは法律違反です。
では、20歳未満の者にお酒を提供した者の具体的な責任はどの程度か知っていますか?
この記事では、20歳未満の者とお酒に関する4つのシチュエーションについて、その責任を説明します。
【もくじ】
1)はじめに
2) 20歳未満の者と知りながらお酒を販売した場合の責任
3) 20歳未満の者を20歳以上と思ってお酒を販売した場合の責任
4) 20歳未満の者が自らお酒を飲んだ場合の責任
5) 20歳未満の者にお酒をすすめた場合の責任
1)はじめに

今回は大切な話をしましょう。
それは20歳未満の者とお酒に関する法律です。
あなたはこの法律の存在を知っていますか?
この法律は、20歳未満の者がお酒を飲むことを禁止しています。
でも、その具体的な内容はどの程度理解していますか?
例えば、社会人のあなたは、会社の新年会や歓送迎会などで、20歳未満の新入社員にお酒を提供したことはありませんか?
それは法律違反ですよね。
また、飲食店のオーナーや店員は、20歳未満の者にお酒を提供しないように気をつけているでしょうか?
二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律第一条第三項
営業者ニシテ其ノ業態上酒類ヲ販売又ハ供与スル者ハ二十歳未満ノ者ノ飲用ニ供スルコトヲ知リテ酒類ヲ販売又ハ供与スルコトヲ得ス
同法第三条第一項
第一条第三項ノ規定ニ違反シタル者ハ五十万円以下ノ罰金ニ処ス
この規定に反すると50万円以下の罰金が科されます。
この記事では、20歳未満の者とお酒に関する法律について、詳しく解説しますのでぜひ最後までご覧ください。
(注意⚠️)
※ お酒をすすめる:文字通り、飲むようにすすめることを指します。
※ お酒を提供する:お酒を販売したり、グラスに注ぐことを指します。
2)20歳未満の者と知りながらお酒を販売した場合の責任

あなたは、20歳未満の者に20歳未満と知りながら、お酒を販売するとどうなると思いますか?
この場合も「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」に違反する行為となります。
では、違反した場合、どのような責任があるのでしょうか。
例えば、あなたがバーのオーナーとして働いているとします。
ある晩、店には新顔のお客さんが来て、お酒を注文しました。
しかし、そのお客さんが20歳未満だとは知りながら、お酒を提供してしまったとしましょう。
その結果、法律に違反する行為となり、罰金が科される可能性があります。
二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律第一条第三項
営業者ニシテ其ノ業態上酒類ヲ販売又ハ供与スル者ハ二十歳未満ノ者ノ飲用ニ供スルコトヲ知リテ酒類ヲ販売又ハ供与スルコトヲ得ス
具体的には、50万円以下の罰金が科されることがあります。
同法三条第一項
第一条第三項ノ規定ニ違反シタル者ハ五十万円以下ノ罰金ニ処ス
つまり、20歳未満の者が飲酒することを知りながら、酒類を販売したり提供した営業者に対して、50万円以下の罰金が科されます。
このように、20歳未満の者に対するお酒の販売は、法律によって厳しく制限されています。
私たち一人一人が法律を理解し、守ることで、20歳未満の者を守り、より健全な社会を作り上げることができるのではないでしょうか。
3)20歳未満の者を20歳以上と思ってお酒を販売した場合の責任

20歳未満の者を20歳以上と思ってお酒を販売した場合、どのような責任があるでしょうか?
この場合は「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」に違反する行為とはなりません。
なぜならばこの法律は、20歳未満の者が飲むものと知ってお酒を販売した場合に適用があり、20歳未満と知らなかった場合には適用がないからです。
二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律第一条第三項
営業者ニシテ其ノ業態上酒類ヲ販売又ハ供与スル者ハ二十歳未満ノ者ノ飲用ニ供スルコトヲ知リテ酒類ヲ販売又ハ供与スルコトヲ得ス
しかし、年齢確認を怠った場合には店舗側が責任を問われる可能性があります。
例えば、あなたが酒屋の店主として働いているとします。
店には新顔のお客さんが来て、日本酒をカウンターまで持ってきました。
しかし、そのお客さんが20歳未満だとは見えずに、年齢確認をせずにお酒を提供してしまったとします。
この場合、罰金の規定に違反する行為とはなりませんが、店舗側にはお客さんが20歳未満の者でないことを確認する義務があります。
二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律第一条第四項
営業者ニシテ其ノ業態上酒類ヲ販売又ハ供与スル者ハ二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ防止ニ資スル為年齢ノ確認其ノ他ノ必要ナル措置ヲ講ズルモノトス
そして、年齢確認を怠った場合、店舗側は責任を問われることもあり得ます。
例えば、年齢確認を怠ったことが繰り返される場合、行政からの指導や営業停止などの処分を受ける可能性があります。
このように、20歳未満の者を20歳以上と思って年齢確認を怠りお酒を販売した場合でも、店舗側が責任を問われることもあるのです。
4)20歳未満の者が自らお酒を飲んだ場合の責任

では、20歳未満の者が自らお酒を飲んだ場合、どのような責任があるのでしょうか?
これは少し微妙な問題ですよね。
なぜなら、「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」は、飲酒の悪影響やリスクから20歳未満の者を守ることが目的なので、飲酒をした本人を処罰する規定がないからです。
例えば、ある暑い夏の夜、冷蔵庫を開けたらビールがあり20歳未満の者が自らビールを飲んでしまったとしましょう。
この場合、禁止されているとはいうものの、20歳未満の者は法的に罰せられることはありません。
同法第一条
二十歳未満ノ者ハ酒類ヲ飲用スルコトヲ得ス
この法律は、20歳未満の者を飲酒の悪影響から守ることを目的としています。
20歳未満の者自身を罰することではなく、20歳未満の者を取り巻く大人たちに責任を求めています。
そのため、20歳未満の者が飲酒した場合でも、法的に罰せられることはありません。
しかし、飲酒をした20歳未満の者が警察に見つかれば補導され、学校などに連絡されることはあります。
5)20歳未満の者にお酒をすすめた場合の責任

ところで、20歳未満の者にお酒をすすめた場合、どのような責任があると思いますか?
20歳未満の者にお酒をすすめる行為自体には直接的な罰則はありません。
しかし、実際にお酒を提供した場合には法律違反となります。
例えば、先輩宅で行われた女子会で、20歳未満の後輩が一人だけいて、「あなたも一杯どう?」とお酒をすすめられたとしましょう。
その場合、その行為自体には罰則はありませんが、実際にお酒を提供(例:グラスに注ぐ)した場合には「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」に違反し、罰せられることになります。
これは、社会人として、また、20歳未満の者と接する立場として、果たすべき重要な責任といえます。
このように、20歳未満の者にお酒を「提供」した場合の責任は、法律によって厳しく制限されています。
まとめ
今回は主に「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」について説明しました。
20歳未満の者にお酒を提供した場合、20歳未満の者を成人と誤認してお酒を提供した場合、20歳未満の者が自らお酒を飲んだ場合、そして20歳未満の者にお酒をすすめたり提供した場合、それぞれにどのような責任があるのか、具体的に見てきました。
これらの内容を通じて、20歳未満の者とお酒に関する法律の重要性を理解できたでしょうか?
法律を守ることは、私たち一人一人の社会人としての責任といえます。
また、20歳未満の者を守り、より良い社会を作り上げるためにも、法律を理解し、遵守することが重要といえます。