親からお金を借りるとき、税金がかかることがあるって知ってましたか?
それは「贈与」か「貸付」かによって変わるんですよ。
もしかしたらピンとこないかもしれません。
でも、心配しないでください。
この記事では、親からお金を借りる際の税金について、分かりやすく説明します。
税金がかかる場合とかからない場合、それぞれの条件とは何か、そしてどうすれば税金を避けられるのか、一緒に見ていきましょう。
【もくじ】
1)贈与と貸付の違いとは?
2)贈与とみなされる場合とその条件
3)貸付とみなされる場合とその条件
4)贈与税の計算方法と税率
1)贈与と貸付の違いとは?
親からお金を借りるとき、それが「贈与」なのか「貸付」なのか、その違いを理解することは大切ですよね。
贈与とは、親から子へお金や財産を無償で譲り渡すことを指します。
これに対して、貸付とは、親から子へ一時的にお金を貸すことを指します。
返済の予定がある場合、それは貸付となります。
しかし、返済の予定がない場合、それは贈与とみなされ、贈与税が発生する可能性があります。
例えば、社会人の山田さんが親から1,000万円を借りて新しいビジネスを始めるとします。
このお金が返済の予定があるなら、それは貸付です。
しかし、返済の予定がないなら、それは贈与となります。
このように、親からお金を借りる際には、贈与と貸付の違いを理解することが重要です。
次のセクションでは、贈与とみなされる場合とその条件について詳しく説明します。
2)贈与とみなされる場合とその条件
親からお金を借りるとき、それが「贈与」とみなされる場合があります。
では、具体的にどのような条件があるのでしょうか。
まず、返済が不可能な高額な借金を親から受け取った場合、それは贈与とみなされます。
例えば、社会人の田中さんが年収300万円なのに、親から1億円を借りたとします。
これは返済が不可能な金額なので、贈与とみなされます。
また、契約書がない借金や無利子の借金、返済期限がない借金も贈与とみなされます。
これらの条件に当てはまる場合、贈与税が発生する可能性があります。
ですから、親からお金を借りる際には、これらの条件を理解し、適切な手続きを行うことが大切ですね。
【贈与とみなされるケース】
・返済できない高額な借金
・契約書がない場合
・無利子の借金
・返済期限がない借金
次のセクションでは、貸付とみなされる場合とその条件について説明します。
3)貸付とみなされる場合とその条件
親からお金を借りるとき、それが「貸付」とみなされる条件について考えてみましょう。
まず、契約書の作成が重要です。
借入金額や金利、返済方法などを明記した契約書を作成することで、それが貸付であることを明確に示すことができます。
例えば、社会人の佐藤さんが親から500万円を借りるとき、返済計画とともに契約書を作成しました。
これにより、そのお金は貸付とみなされました。
また、返済の証拠を残すことも大切です。
銀行振込などを利用して、返済の記録を残すことが推奨されます。
さらに、金利の設定も重要です。
無利子の貸付は贈与とみなされる可能性があるため、適切な金利を設定することが求められます。
これらの条件を満たすことで、親からのお金は貸付とみなされ、贈与税を避けることができます。
次のセクションでは、贈与税の計算方法と税率について詳しく説明します。
4)贈与税の計算方法と税率
贈与税の計算は、少し複雑に感じるかもしれませんね。
でも大丈夫、一緒に理解していきましょう。
まず、贈与税の税率は、贈与の総額によって変わります。
例えば、200万円以下の贈与であれば、税率は10%です。
しかし、贈与の総額が増えると、税率も上がります。
一方、基礎控除という制度もあり、聞いたことがあるのではないでしょうか?
贈与税での基礎控除とは贈与を受けた財産の価額から一定額(現在は110万円)を差し引くことができる制度です。
この基礎控除のおかげで、全額が課税されるわけではなく、一部が税金から免除されます。
これにより、贈与税の負担を軽減することができるというわけです。
例えば、社会人の鈴木さんが親から500万円を贈与として受け取ったとします。この場合…
速算表というものを利用します。
速算表?と思うかもしれませんがこちらです。
速算表には2種類あって‥
鈴木さんは成年なので父から子への贈与などには、<特例贈与財産用>(特例税率)のほうを使います。
①500万円-先ほどの基礎控除110万円=390万円となりますよね。
②速算表<特例贈与財産用>(特例税率)を確認すると、390万円の場合は、税率は15%、控除額10万円となっています。
③そこで、これらをもとに計算すると390万円×15%-10万円=48.5万円の贈与税となります。
国税庁のホームページで速算表をもとに具体例の2)「特例贈与財産用」の計算 を参照下さい。
しかし、これはあくまで一例で、具体的な税金の計算は、税理士や専門家に相談することをおすすめします。
次のセクションでは、今まで見てきたことのまとめをします。
まとめ
これまでの内容を振り返ると、親からお金を借りる際の「贈与」と「貸付」の違い、それぞれが贈与税にどのように影響するか、そして贈与税を避けるための対策について見てきました。
これらの知識は、親からお金を借りる際に非常に役立つことでしょう。
しかし、これらの情報だけでは十分ではないかもしれません。
具体的な税金の計算や手続きについては、税理士や専門家に相談することをおすすめします。
また、親からのお金が貸付とみなされるように、契約書の作成や返済の証拠を残すなど、具体的な対策を講じることも忘れないでください。
これらの手順を踏むことで、親からのお金を無事に借り、そして無駄な税金を避けることができるでしょう。